暇潰し備忘録

気まぐれに更新する何でも日記

Googleスプレッドシートでポケモンタイプ相性計算表

ダイパリメイクを遊んでいてふと思いました。

マリルリ硬っ。

最初に選んだポッチャマからのエンペルト先頭で出していたのもありますが、フェアリー絡みのタイプ相性がいまいち把握しきれていないところが。
相性表いちいち検索するのもあれだし、複合タイプも一発で分かる様にスマホスプレッドシート使って作るか、と思い立って2日。簡易的ながら納得のいくものが出来たので作り方をご紹介します。
Excel式は結構出てきたけどスプレッドシートの方はほぼ無かったので、あまりにも簡単なので配布するまでも無いし今回はメイキングです。


まず完成品がこちら。

f:id:akino_miyu:20211217220914j:plain

ご覧の通り必要最低限の仕上がりです。スマホで作成、右と下に空欄が2列行ずつあるのはスマホだとスクロールバーに被って端の文字が見えなくなるのでその対策です。

攻撃側と防御側のタイプの位置を揃え、ズラリと数字を並べます。先人を参考にしましてバツグンは2、等倍は1、半減は0.5、無効は0で入力。面倒ですがこの後に関わるのでちゃんと全マス埋めましょう。
この時場所を取るのが気になる、略称でも分かるベテラントレーナーなら飛、超など一文字でタイプを入力して頂いて構いません。

さて、それでは本編、下の複合タイプ相性計算機の説明に参りましょう。
仕組みとしましては、まず「プルダウンリスト」(ポチッと押すとずらーっと選択肢が出てくる)からタイプを選択→そのタイプに合わせて同列の数字が変化→2タイプ選んだら下で計算結果を出す、これだけです。

f:id:akino_miyu:20211217221927j:plain

計算機のタイプ欄を押すとこうなります↑
プルダウンリストの作り方を説明します。
まず、リストを作りたいマスを選択してから、メニューを開きます。

f:id:akino_miyu:20211217222158j:plain

上の点々をポチっとするとこういう画面が出てきますので、

f:id:akino_miyu:20211217222216j:plain

線を引いてある場所、「データの入力規則」をポチ。

f:id:akino_miyu:20211217222412j:plain

「セル範囲」は最初から入力されていると思うので、「条件」を「リストを範囲で指定」に設定、リストにしたい部分、この場合防御側のタイプ名の範囲(マスの上と右にある対応する英数字)を入力します。
この時、「=」に続けて、マスの縦の英字、横の数字の前にそれぞれ「$」を付けて、範囲の右上から、間に「:」を挟んで左下の範囲を入力、といった規則があります。これはシステム的に正しい処理を行う為に必要なので、自分勝手な書き方はしないようにしましょう。

さて、プルダウンリストが完成したら、その選択内容に合わせて横の数字が変わる様に紐付けしていかなければなりません。
その為に使うのが「VLOOKUP」関数です。

関数は手動で入力しても効果がありますがここを押すと自動入力されます↓

f:id:akino_miyu:20211217224020j:plain

f:id:akino_miyu:20211217224034j:plain

f:id:akino_miyu:20211217224123j:plain

こんな画面が開きまして、参照の中に「VLOOKUP」がいます。垂直方向の検索です、とか書いてありますがスプレッドシートの説明文はグーグル直訳的で自分も理解出来ていません。

気を取り直して、プルダウンリストのマスの隣に、この関数を使ってこんなふうに入力します。

f:id:akino_miyu:20211217224510j:plain

実はここ$B$3でいいところちょっと間違えて無駄に範囲広く取ってるんですよね、問題なく動くけどミスなので綺麗な表を目指す皆さんは気を付けましょう。自分は全部これからコピペしたのでもう直す気ないです。
話を戻して、「VLOOKUP」の隣にカッコ内で続くのは、(検索キー, 範囲, 値を返す列の番号, [近似照合の有無])と表記されます。Excelやってない人にはなんのこっちゃだと思います。自分は思いました。
今回の表の中だけで言いますが、検索キーは範囲内から取り出したいものを指定する時に必要な鍵、タイトルと考えます。範囲は当然連動して動かしたい、キーによって指定したい全ての情報の範囲です。
値を返す列の番号が少し難しくて、マスの番号ではなく指定範囲の1列目から数えて何番目を引き出したいか、を入力します。$B列からスタートしているので、$C列の数字達は「2」番目になる訳です。次の$D列は「3」、$E列は「4」になります。
近似照合は「検索キーと完全一致か、近似値でも検索できる様にするか」の決定箇所で、FALSEかTRUEを入力、とあるのですが「0」はFALSEの代わりになるらしく、この表記は「完全一致(FALSE)」を選択している事になります。

とまあ、色々説明しましたがこれを1回入力しきったら、次のマスにコピーして列番号だけ変えればいいだけの単純作業と化します。地味に面倒ですがここは頑張りましょう。

ちなみに、注意点が1つ。指定する範囲ですが、プルダウンリストを作る際に指定した範囲を先頭に含んでいないとちゃんと動きません。これは最初の検索キーとの照合で使う為だと思われます。ギリギリの範囲を攻めたい貴方でも、これだけは気を付けましょう。

さて、この作業を2タイプ分(2行分)こなしたら、ようやく計算機能を作ります。見やすさの為になんとなく1行開けていますが、何行開けても、列がずれていても、間に何を挟んでも問題なく動くのでお好みのレイアウトにしてください。

計算機能は単純。先程作った数字が可変するマス同士を、掛け算する式を入力するだけです。

f:id:akino_miyu:20211217232135j:plain

掛け算は「*」を使います。「=」に続けてマスに対応する英数字を入力し、掛け算するだけ。「$」も必要ありません。
この時「=」と「*」だけ手動入力で、マスの英数字はマス自体をポチっとするだけで自動入力されます、超便利、ただし押し間違いには気を付けて。
これを全タイプ分やれば、あとはリストからタイプを選ぶだけで勝手に計算して結果を出す、複合タイプ相性計算機の完成です!
ポケモンのタイプは暗記してね、案件ですがうん、頑張りましょう。実は応用でポケモンの名前でタイプが分かる表も作れますが、最初に入力するデータの量が馬鹿みたいに多いので…アルセウスの発売で900匹超えるそうですよ(震え声)。


ここからは、あまり関係ないちなみに話を2つ続けて。

このプルダウンリスト、作り方を検索した時、何故か「一覧表のシート」と「検索用シート」を別に作ると書いてあるんですよね。1枚で出来ないのかな? と試した結果問題なかったので今回紹介させて頂きました。あと、昔はパソコンでしか出来ない作業だったそうなのですが、今はスマホでも出来るようになっています。

表の各所に見られる大きなマスですが、

f:id:akino_miyu:20211218001906j:plain

線を引いた「セルを結合」で作っています。マスの背景色の変化や文字装飾なども出来るので見栄えにこだわる貴方、是非スプレッドシートを開いて遊んでみてください。


さて、今回は出来るだけ専門的な話を抜いてのスプレッドシート解説をしました。Excelスプレッドシートも、関数を使い始めると出来る事がぐんと広がります。ちょっぴりプログラミング気分も味わえます。お仕事にも活かせる技術なので、もっと気軽に手を出してみて…分かりやすい解説ブログを書いてください(切実)。

そういえば冒頭でマリルリ硬すぎぃ! という話をしたので、水・フェアリーの相性表を。

f:id:akino_miyu:20211218005439j:plain

硬い理由が分かる半減率ですねえ…フェアリーに抜群の鋼は等倍に変化、毒、草、電気しか弱点がないんですね。


こんなところで、今回は終わりにしたいと思います。皆も無料のGoogleスプレッドシートで快適トレーナーライフ!

次回はそろそろ小説が書き上がりそうなのでそっちの宣伝になると思います。今年中に出来る事を祈ります()

では、また(・ω・)ノシ