暇潰し備忘録

気まぐれに更新する何でも日記

イラストテクニック講座と題した工程メモ

お久し振りです(^ω^)

GW中に描き上げたのだからGW終わる前に更新すれば閲覧数が…とか思いながら書いていますがほぼ自分用なので良しとします。

今回はリアルイベント何も関係なし、お絵描き手順記録用メモです。こまめにスクショ撮ったし何時もの絵柄だし前回より参考になる、かもしれません。

 

 

 

ではまず完成品をどうぞ。

 

 

昔の絵柄と見比べる為に過去に枚数を描いているカーリー様を選択。誰? と思った不届き者はグリムノーツのメモリアルアプリをダウンロードしてメインシナリオ読破してください。

実は金装飾のラインの本数間違ったとかこのポーズの時の袖の形マジ分からねえ! とか苺の粒とチョコスプレーの描き込み諦めたとか色々ありますが気にしない事にしました。

 

さて、この絵に至るまでの工程を解説していきましょう。

使用ソフトはFireAlpaca(燃えパカ)のみ、高機能なフリーソフトでおすすめです。

 

 

1・下書き

一番最初にやる事は、正確には構図のアイデア出しなのですが、今回はイメージが固まっていたのですんなり一枚のみ。

 

 

これが自分のアタリです。大体のポーズが把握出来ればそれで良し。個人的には顔の角度を決める為、顔に被さるパーツの把握の為に必須工程と化しています。

 

 

下書き完成品。自分は顔(目)から描き始めます。出来上がった頭部の大きさに合わせアタリを無視しながら胴体の描き込み。最終的にキャンバスに合わせ全体を拡大縮小して位置を決めます。

 

 

ここまでで使用したペンはこれ一本。拾い物の画像を使った鉛筆タッチの自作ペンです。下書きは鉛筆風味が好みというだけです。でもペン入れの時にタッチの違う線で下書きしておくと見分けがつきやすくて描き易い気がします。

 

 

2・線画

今回は普通に線画描きます。絵描きあるある、テンションが次第に下がる作業です。でもここで手を抜くと後で酷い目に遭います。マジで…遭います…。

 

 

こちらも目から描くので先に身体の線画を完成させます。人によってはパーツ毎にレイヤーを分けるそうなのですがPCスペックと自分の性格と相談した結果基本一枚で描いています。

 

 

髪の毛は線を整える時に身体と被さる場所が多くて一枚にすると逆に大変なので別レイヤー化。

 

 

線画完成形。髪と服が重なっている部分はどこまで削るか悩みます。透けてるのも良いけど残し方によっては汚れに見えるんですよねえ…。

 

 

線画に使ったペンがこちら。標準で搭載されている水彩筆に入り抜きを付けてペン化させたものです。筆圧感知が弱くても勝手に強弱、濃淡が付くので風合いが出しやすくて便利です。

 

 

ちなみにここまでのレイヤー構成。名前は逐一変えるのが面倒なのでそのままです。

 

 

3・色分け

ここで手を抜くと酷い目に遭う工程パート2。範囲選択の際に上手く行かなかったら線画にも手を加える事があります(高確率で発生します)。

 

 

外側を選択、範囲反転してベタ塗り用のペンで着色。今回はすんなり囲えました。まず分かり易い色で塗り、細かい隙間を削っていきます。髪の毛の間等角度の鋭い場所は選択残しが多いので細かくチェックしましょう。

 

で、この先少々オリジナル工程を挟みます。

 

 

まず全体を白に塗り替え。

 

 

次にエアブラシで大まかに着色。

 

 

オーバーレイで色を追加。明るい場所にはクリーム色、暗い場所には紺色、奥にあるパーツには水色を基本に、メインで使用しないピンク、紫、緑辺りをちょいちょいと混ぜます。

 

 

一枚でやろうとすると一ヶ所に一色ずつしか乗らないので明暗強化、空気感強化、色追加に分けられています。多分。ここは半分以上感覚でやっているのでその時々の気分で変わるんですよねえ…。

 

 

で、色分けに戻ります。

 

 

 

肌は下地のレイヤーをそのまま使うのでそれ以外をパーツ分け。筆の動きがぶつからない位置にあるなら同じレイヤーにまとめてしまっています。増やすと増やすでどれがどれか分からなくなる、まとめるとまとめるでどこにやったか分からなくなる、ここら辺は完全に好みですね…。

 

さて、ここで先程塗った下地レイヤーの出番です。

 

 

増やして増やしてクリッピング

 

 

統合。これで下地の時に出来上がった混色をそのままパーツ毎に分ける事が出来ます。

このやり方ですが、パーツ毎に着色すると忘れがちな反射光とか、塗りがあっさり味だなあとかいう悩みを解決する楽な手段として「厚塗りっぽい着色をレイヤー分けして行う方法」として落ち着いたものです。後はこの混色を残しつつ塗り込んでいく事で賑やかな色彩が作れます。

 

 

使用したのは標準搭載のエアブラシとペン。ペンサイズはガシガシ変更しつつ塗ります。ちなみにはみ出した範囲の削りにもこのペンを透明色にして消しゴム代わりに使います。

 

 

4・塗り込み

ここからはひたすらちまちま塗り込み。水彩筆を使う事もありますが、今回は線画の時に使用した水彩ペンと、エアブラシのみで描き込んでいます。

 

 

肌、顔パーツが出来ると進んだ気がするので先に描き込みます。次は髪だったり服だったり、何となく面積の少ない方から塗ります。

顔と髪が塗り終わった辺りで頬染めとハイライト用のレイヤーが線画の上に出来上がっています。これやると可愛くなって満足します(しかし作業は続く)。

 

 

スカートの模様部分だけ手書きではなく粒子ブラシを使用しました。模様や背景は丁度いいブラシがあればそちらを使って少しでも手間を減らしたいところです。

 

 

5・線画色変更、加筆

仕上げ工程の一つですが分けておきます。

黒線画はパリッとした印象になるのでこれはこれで好みなのですが、肌の輪郭、服の皺、色の薄い髪の線画は少し薄い色でぼかした方が綺麗です。

 

 

一部色を変えて乗算で重ねたところ。

 

 

その後別レイヤーを追加、髪の毛を加筆。サラサラヘアーにこだわりがあるなら必須の工程です。

ここでフリルの端や細かい紐部分、クレープのデコレーションに加筆する予定が無くもなかったのですが今回は力尽きています。本当なら加筆するべきです。時間を気にしないならこだわりましょう。

 

 

6・仕上げ

いよいよ最後の工程です。と、ここに来て非効率な方法を取ってしまったので反省しながら振り返って行きます。

 

 

完成時のレイヤー数です。上に二つ追加されているのが仕上げの雰囲気づくり用オーバーレイレイヤー。全レイヤーが分かる様にこうした、というと聞こえは良いですが、こちら塗りレイヤーの不透明度で選択、はみ出した部分を消しゴムしている為線画や加筆レイヤーの部分にかかっていません。

 

正しくは透過PNGで出力、別ファイルとして開いてオーバーレイレイヤーをクリッピングするのが良いです。

 

 

とまあ、なんやかんやミスや手抜きはありましたが、これでイラストは完成となります。

折角なのでもう一度出来上がり品を。

 

 

工程5の時と比べると色味の違いが分かると思います。仕上げ前の方が良いなあ…と思わないでもないですがこれで良かった事にしておきます。

 

今回は作業時間を計ってみました。

色分け完了まで4時間、累計作業時間は7時間。うーん、遅い。

ワンドロ出来るようになるのを目指してちまちま練習していますが、遥か遠い道のりになりそう、もしくは叶わなそうです。良い絵が描ければそれで良いんだ…と割り切るしかないかもしれません。

 

時短作画テクニックがあったら教えて下さい、と切実に懇願しつつ、今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。

いまだに新作グッズが出続けるグリムノーツをどうぞよろしくね!

 

では、また(・ω・)ノシ